読書と手紙にまつわるお店 アムレテロン

〒166-0002

東京都杉並区高円寺北2-18-10
03-5356-6639
※高円寺北口から約5分 ※不定休 
◉メールアドレス↓
covert.amleteron (at) gmail.com 
  

※こちらではおもに営業予定日、日々のよしなしごと、イベント予定などを掲載しています。
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2016/08/02

セプチマという灯







■ 営業日、時間の予定 ■


◉ 8月2日(火)14:00〜20:00


◎ 8月3日(水)14:00〜18:00

※8月4日(木)お休み

◉ 8月5日(金)14:00〜20:00

◎ 8月6日(土)12:30〜20:00


◉ 8月7日(日)13:30〜20:00


 8月8日(月)16:00〜20:00

◉ 8月9日(火)14:00〜20:00

◎ 8月10日(水)15:00〜20:00


◉ 8月11日(木)12:30〜20:00

◎ 8月12日(金)14:00〜20:00

◉ 8月13日(土)13:00〜20:00

◎ 8月14日(日)12:30〜20:00



※8月15日(月)お休み

◉ 8月16日(火)14:00〜17:00

◎ 8月17日(水)14:00〜20:00

◉ 8月18日(木)14:00〜20:00









【セプチマという灯

※思いのたけを書くあまりにいつもとちがった口語体のような常体の文章です。



セプチマに初めて行ったときのことをずっとずっと思い出そうとしているけれど、
どういうわけかまったく思い出せないでいる。
誰のライブだったのだろう。
ぜんぜん思い出せないし、どうして波田野さんと話すきっかけになったのかもまったく記憶になし。
はっきりと記憶があるのはそうして何度か行くうちにある日、波田野さんからセプチマでフリマをやるから出店して。
と、お誘いをいただいたこと。
ちょうど、突然に高円寺でお店をやることが決まった頃で
それならば、と、奇しくも“Amleteron”という名前を掲げたのは、このときが最初となった。
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……

そうそう、その前に。
以前よりわたしは波田野さんを知っていたのだった。
ちょいちょい見ているブログがあって、そこに投稿される映像がとても美しく、
それはいわゆる幻想的なものとは違った、
実にドキュメンタリー的な生身の美しさを撮る人だなぁ。とずっと思っていた。
その映像を撮りアップしていたのが波田野さん。
セプチマで出会った時、ブログ見てます。
とかなんとか話したような気がする。
おぼろげな記憶ながら。
……
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これはほんとうにたまたまでセプチマとはなんら関係のないことだけれど、
セプチマに行く時はどういうわけか何かトラブルなどを抱えていることが多かった。
そのフリマの日ももうどうしようもないことに直面していて、まる二日ほんとうにまったく何も食べていないくらいに落ち込んでいて、鞄がやけに重く、立川駅からモノレールの駅までのほんの数分、砂川七番からセプチマまでのほんの数分、ずるずるとひきずる荷物がやけに重く、5月の陽の光がやたら眩しく感じたのを覚えている。
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その後わたしはお店をオープンし、なかなかセプチマに行くことも少なくなってしまって、近くて遠い気持ちにいつも歯がゆさを覚えながら、セプチマで流れている時間を想像するばかりの日が多くなってしまった。
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お店を始めてから以前にも増して「場所」について考えるようになっている。
特に「場所」の在り方と「場所」への関わり方について。
そして「場所」が無くなってしまうとき、無くなる理由はどうあれ、その寂寥感というものは、何か取り返しのつかないことのようで、とてもつらい。
時間を巻き戻したくなる。
さらに、その「場所」は絶対ではないんだ、ということもつきつけられて、愕然とした気持ちにもなる。
春にわたしは久しぶりに波多野さんとやりとりをしていたこともあり、その流れで波多野さんから7月いっぱいで閉じてしまうという連絡を直接いただいたとき、あらためてそんなことを思った。
それは、人に対しても言えることだろう。
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いつか、セプチマで自分の企画をやりたいと考えていた。
いつか、セプチマで演者として立ちたいと考えていた。
そのいつかはもうやってこない。
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それでもわたしの胸の内に、セプチマに訪れた人の内にもセプチマのあかりは灯され続けるだろうと思う。

セプチマ、ありがとうございます。
波田野さん、ありがとうございます。