読書と手紙にまつわるお店 アムレテロン

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2013/12/01

感電するほどの喜び



12月2日(月)のオープンは14:30〜20:00 予定です。

12月3日(火)のオープンは14:00〜19:00 予定です。




【感電するほどの喜び】
「Piano Era」というピアノを主体としたライブを観に行きました。
わたしが行ったのは2日間で全7アーティストが出演するうちの1日目、
ブラジルのアンドレ・メマーリ、アルゼンチンのノラ・サルモリア、そして矢野顕子の出演でした。

同じピアノを弾くのでもこうも変わるのか、と驚くほど
それぞれ個性的なピアノの音色、表される音の風景やその広がりに圧倒されました。

なかでもブラジルのアンドレ・メマーリは大きな身体をいっぱい使いながらも繊細なその表現に
わたしは、自分の耳だけでなく、眼からも鼻からも、さらに毛穴という毛穴、
とにかく身体のあらゆる五感に染み渡らせるように聴き入ってしまいました。
その繊細さは大きく表現されるところでも変わらず、
さらに時々出て来るパッセージの粒の美しさにはほんとうに瞠目しました。


自作曲の他に、同じブラジルのミルトン・ナシメントや
エグベルト・ジスモンチなどの曲もやって、そのどれもがとても素晴らしかったのですが、
中でもオペラ「フィガロの結婚」の「恋とはどんなものかしら」の茶目っ気たっぷりのアレンジや
弾いている様子に時々クスリと笑わされつつも、精巧な演奏にすっかり引き込まれてしまいました。


楽器やスポーツなどでその楽器やボールと「ともだちになる」ことが
上達の秘訣などと言われることがありますが、
メマーリの場合はピアノとおともだちというよりも
まるでピアノと一体となってしまったかのような錯覚さえおぼえてしまったくらいです。
それは、ライブで、生で直に観たからこその醍醐味でもありました。
そうして、彼の喜びに満ちた演奏にわたしは胸を大きくふるわせ、
1日経った今でもそれを想い、溜息が漏れるほどです。

こんなにも人を魅了してしまうとは、なんて素敵なことでしょうか。


Andre Mehmari(ポルトガル語か英語のみ) →

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12月17日よりのイシイリョウコさんの
ちいさな展示【十二月の森 冬の音】に関しまして
お店の開店時間を追記しました。

【十二月の森 冬の音】 → ☆